四国上場16社の4~6月決算、12社の経常損益が改善

August 12, 2015

 

四国4県の3月期決算の上場企業16社が発表した2015年4~6月期の
連結経常損益(一部単独)は、前年同期に比べ12社の業績が改善した。
国内のインフラ関連需要が業績を押し上げたほか、円安で輸出採算が
改善、原油安もコスト減につながった。16年3月期も10社が経常増益を見込むが、海外経済の変調などが業績に影響を及ぼす可能性もある。

国内のインフラ老朽化対策で産業用機械の引き合いが強い。
タダノは海外向けの販売はやや減ったが、国内で高速道路や橋の点検
などに使う高所作業車などの需要が伸びたことが寄与した。
4~6月期の経常益としては過去最高となった。

兼松エンジニアリングは4%の増益となった。
インフラの長寿命化工事が増え、主力の強力吸引作業車の受注が好調
だった。素材原料価格の高騰などで原価は上昇傾向にあるが、採算性の
高いレンタル事業者向けの販売が伸びている。

景気回復による他業界の好調も波及している。
阿波製紙の経常利益は4.3倍となった。自動車関連資材の販売が予想を
上回っている。今後も利益率の高い商品の販売比率が高まる見通し。
4~9月期の経常利益見通しを4億6000万円と、前回予想(3億3000万円)から引き上げた。

輸出企業は円安基調が追い風になっている。
三浦工業は中国を中心に海外でボイラーを販売している。拠点網を
広げており、海外向けの販売額が約8割増えた。
円・ドル相場は1ドル=120~125円を中心に推移している。
今期の想定為替レート(1ドル=115円)よりも円安水準で、円換算時の採算も改善した。
集積回路の好調が続くアオイ電子は1円の円安が2千万円程度
利益を押し上げる。

16年3月期は16社中10社が経常増益を見込む。
円安基調や原油安、国内景気の回復が今後も続くとみている。
兼松エンジニアリングは引き続き、工事の際に泥の吸引などに使う作業車の受注が伸び、前期比1%増える見通しだ。

一方、先行きに慎重なところも多い。
原油安は産油国の経済にはマイナス要因となる。産油国の開発案件が滞ったり、規模が縮小されたりする可能性がある。タダノは「北米や中東で資源関連の引き合いが弱まる可能性がある」と懸念。
                     (8/12日経新聞 四国ページより)
 

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